2025/4/29更新
午睡(ごすい)とは

午睡(ごすい)とは、主に保育園や幼稚園などで行われる「お昼寝」のことです。
園児たちが昼食を食べ終えたあと、園内に敷かれた布団やマットの上でスヤスヤ眠る時間――それが午睡です。
カメラマン目線での「午睡」とは?
午睡」と聞いて、撮る側のカメラマンが思い浮かべるのは、“無防備すぎる寝顔たち”のシャッターチャンス。
どんなに活発な子でも、寝顔は天使。
汗ばんだ額、ぎゅっと握られた小さな手、横でそっと見守る先生のまなざし。
午睡の時間は、まさに“平和そのもの”が画になる瞬間です。
午睡、撮影現場あるある
- 室内が暗すぎて撮影が難しい
「すみません、先生、ちょっと暗すぎるので、カーテンを少し開けてもらってもいいですか?」と先生にお伝えして、ほんの少しカーテンの一部を開けるだけで撮影しやすくなります。
- うつぶせ寝をしているので顔が見えない
原則、うつぶせ寝は撮影NGです。先生に「うつぶせ寝はこのまま撮影してもいいですか?」と聞いてみます。ほとんどの園では先生が園児をひっくり返してくれますが、中には「この子、うつぶせ寝が好きなんです」と言われることも。
- 顔が壁際を向いていて正面からの顔が見えない
そのまま撮影するか、先生にお願いして顔を見えやすくしてもらいます。
- 顔に髪の毛、または布団がかかっていて顔が見えない
先生にお願いして顔を見えやすくしてもらいます。
- ソロショット撮影していると、隣の園児が見切れてしまう
ソロショットで撮影する際は、構図を工夫しながら撮影しましょう。
- 布団がぴったりと敷き詰められているので近づけない
間違って園児を踏まないよう、園児を絶対にまたがないように注意しながら撮影します。
- 全然寝ていない子が居る
「寝ていない子も撮影してもいいですか?」先生に聞いてみて、撮影します。
- 午睡撮影中は先生が室内で連絡帳に何かを記入していることもあります
先生のお仕事の邪魔にならないように撮影を行います。
午睡撮影のポイント
- 午睡している部屋に入る際は、ジェスチャーで「撮ってもいいですか?」
と室内の(担任の)先生確認すると丁寧です。まだ寝始めたばかりのクラスでは、「まだ午睡導入中のため、後でお願いします」と先生に言われることもあります。
特に、寝ていない子が多い場合は、撮影開始前に【要確認】です。
- サイレントシャッター推奨(寝てるので当然)
サイレントシャッター機能が無い一眼レフで撮影する場合は、静音シャッター機能を使って撮影します。
- 声出し、音出しNG
寝てない子を撮影する時も声出しせずに、目で合図を送ったりしながら撮影しましょう。室内を歩く際も、抜き足差し足忍び足で歩きます。上履きは部屋の外に置いて、靴下のままで撮影するのが良いでしょう。
- 全員を撮影するために・・・・
園児たちの並びを一筆書きで撮影順を決めて撮影すると漏れなく撮影できます。
- 踏まないよう、またがないように注意
結構ぎゅうぎゅう詰めで寝ていることもあるので、間違って園児を踏まないよう、絶対にまたがないように、注意しながら撮影しましょう。
- 明るさは自然光+ISOで稼ぐのが理想(フラッシュ厳禁)
- 飛び道具レンズ、50mm f/1.2、または35mm f/1.2の明るいレンズをつかって絞り開放で撮影すると柔らかい印象の天使の寝顔を撮影できます。
絞り開放で撮影すると背景がボケるので、一人ずつ、ソロショットで撮影すると良いでしょう。
- 絞り開放で撮影する際は、ピンボケに注意
ピンボケしやすい場合、同じ場面を何枚も撮影し、一番フォーカスが合っている写真をセレクトします。AF撮影が難しい場合は、マニュアルフォーカスで、微妙に距離を変えながら何枚か撮影します。
- 園によっては「午睡中の撮影NG」の場合もあるので事前確認必須
- 撮影は控えめ・ゆっくりとした動作で・優しさ100%
- 全員を漏れなく撮影すること
- 広角レンズで全景の雰囲気写真撮影もおすすめです
24mm、またはそれ以上の14mm〜などの超広角レンズを持っていたら、部屋全体の様子を撮影するのもおすすめです。
- おすすめ構図は
- 35〜50mmくらいのレンズを使って園児の足先から頭までを入れた全身ショット
- 上半身、横位置構図
真上から、斜めからなど
- 上半身、顔メインの縦位置構図
カメラを低い位置から撮影するといい感じの写真を撮影できます。
- 室内の全景
室内のすべての園児の「できるだけ同じ構図、同じ枚数」納品できるよう、撮影しましょう。
- (撮影終了時刻まで)残り時間が少ない場合は、
構図を絞って、バリエーション多く撮ることよりも、その室内の全員を撮ることに集中しましょう。例)上半身写真のみを全員撮影など。
午睡撮影、プロの心構え
- 午睡撮影は、ただの「記録写真」ではありません。
- 1人ひとりの園児が安心して過ごしている「育ちの風景」として、
- 保護者にとっても感動的な一枚になり得るシーンです。
午睡(ごすい)のまとめ
- 午睡=保育園・幼稚園での“お昼寝時間”
- 撮影チャンスとしては「静」「やさしさ」「天使の寝顔」
- 撮影時は配慮と準備が不可欠。音・光・タイミングに細心の注意を
- カメラマンにとっては「癒し系スナップ」の代表格ともいえる瞬間
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